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むかし、オンドリはとてもオシャレで 奇麗なシッポを持っていました。 当時、鳥たちが宴会やナーダムをするときには、 いつもオンドリを招待するのでした。 |
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しかし、クジャクはそれをねたんで、 その奇麗なシッポを騙し取ることを思いつきました。 |
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クジャクは、オンドリと友達になって、 ナーダムなどにはいつも一緒にいくようになりました。 ある日の夕方のことです。 「オンドリ君、僕にその奇麗なシッポをつけさせてくれないかなぁ、 近くの岩場にすむトンビたちに見せてあげたいんだ」 |
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「いいけど、僕のシッポは、何時にもって帰ってくれるんだい?」 「うーむ、とりあえず、僕が帰ってくるまで、 僕のシッポをつけていてよ」 クジャクは、オンドリの尋ねたことには答えず、 オンドリの前に自分の短いシッポをおいて言いました。 |
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クジャクは、奇麗で長いオンドリのシッポをつけながら言いました。 「僕が今晩帰らなかったら翌朝早く呼んでくれ、 僕は君の声を聞いたらすぐに走って帰ってくるから・・・」 |
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「そして、もし明け方に帰ってこなかったら正午に呼んでくれ、 正午もまた帰ってこなかったら夕方に呼んでくれ、 夕方に帰ってこなかったら明け方に呼んでくれ、 僕は必ず帰ってくるから」と言い残して でかけていってしまいました。 |
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翌朝になりました。 でも、クジャクは帰ってきません。 |
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昼になりました。 まだ、帰ってきません。 |
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夕方になりました。 やっぱり帰ってきません。 |
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その翌日の明け方にオンドリは、 「ゴ ゴーゴー! トゴー スー!」と叫びました。 トゴスというのがモンゴル語でクジャクという意味で、 「トゴス」と大きな声で呼びかけると オンドリの泣き声に似てくるのです。 さて、クジャクからは何の返事もありません。 ふたたび、叫びました。 まったく返事がありません。 |
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昼になりました。 オンドリはまた叫びました。 帰ってきません。 |
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夕方になりました。 叫びましたが、やはり、帰ってきません。 クジャクはシッポを奪ったあとは、 ずっとずっと遠い南の土地へ逃げてしまっていたのです。 |
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オンドリはというと、 いまだにあきらめきれずに、 クジャクを待ち続けていて 明け方、正午、夕方になると 「ゴー! ゴー! トゴーッゴース、 友よ帰ってこぉい」 |
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「トゴース! 絹のような私のシッポを返しておくれー!」 といまでも人がビックリするくらい大きな声で 鳴くようになったのです。 |
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